この町の特徴は、梨と関東にしては珍しいオオハクチョウの飛来地であることと、大規模な白鷺のコロニーがあったことです。
その白鷺のコロニーが、今年で全滅しました。
恐らく、たった一人の執拗な攻撃で営巣ができなくなってしまったのです。
4月半ば市役所に行った際、ガンガンと音がするので、様子を見に行けば、このコロニーのすぐ側にある車止めのガードレールを、一人の男がバールで叩いているのでした。
昨年(2008年)までは巣作りしてきたこの場所ですので、次々に白鷺が近付きますが、その都度ガンガンと脅されるので、木に止まることなく逃げ去っていました。
それでも、その男のちょっとした隙に、10羽前後は巣作りをしているのではと期待をしていましたが、2、3日して再度その場に行ってみた所、見事に1羽もいませんでした。
かわりにと云ってはなんですが、そこには長い竹竿1本と缶ビールの空き缶を沢山吊るした竹竿1本がコロニー付近に置いてありました。
きっと、白鷺が巣作りを開始したものは、下からその長い竹竿で巣を攻撃したのでしょう。また、竹竿のとどかない場所には、缶ビールの空き缶を鳴らして鳥を追い払ったのでしょうか。
その現場は見ていなので断言はできませんが、執拗な攻撃をしたであろうことは想像に難くありません。
このことに対して、市に意見を求めたところ、次の2つ回答を得ました。
(その1)
「市役所付近にサギが営巣していたことは確認しておりますが、近隣住民の方々が長年糞による洗濯物等の汚れと悪臭の被害を受けていた事実があります。
このようなことにより、被害を受けていた付近住民が協力して自助により追い払うことを決め実行に移したものであり、近隣住民が生活環境への著しい影響を受けた対応として鳥への影響を最小限に抑えた行為であると考えます。」
(その2)
「本件は近隣住民が生活環境への著しい影響を受けた対応として、あくまで営巣地を移す行為であり、鳥への影響を最小限に抑えた苦肉の行為であると考えております。
行為を止めさせることは、行政として行えるものではなく、白鷺は他の地でコロニーを形成しておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。」
本回答で疑問なのは
(1) コロニー付近には1軒しかないのに、「近隣住民の方々」とはどの地区の住民なのか。
(2) 白鳥は、シベリヤの大地にも響き渡ると言われる程の大きな声で鳴きます。これを五月蠅く感じ、自助と称して追い払っても好いのか。
(3) 鳥への影響を最小限に抑えた苦肉の行為とすれば、あの竹竿2本をどう説明するのか。
(4) 「白鷺は他の地でコロニーを形成している」のであれば、それは何処でしょう。
以上を、再質問しましたが回答は未だありません。
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